ガソリン価格の値上げ・値下げを事前に知る方法

ガソリンスタンド

ガソリンって値段がコロコロ変わりますよね。

「昨日満タンにしたのに今日5円も下がってる…泣」
そんな経験をした方も多いことでしょう。

もし値上げや値下げの傾向やタイミングが事前に分かれば、そんな失敗をしなくてすみます。

そこで今回は、「ガソリン価格の値上げ・値下げを事前に知る方法」をお伝えします。

 

結論から言うと、

・原油価格の推移と為替相場をチェックすること
・ガソリンスタンドのメルマガやアプリを登録すること

です。 詳しくは本文をお読みください。

 

ガソリン価格に翻弄される私たち

ガソリンの価格って入れるたびに微妙に変わってませんか?

前回は123円だったのが今回は121円とか。

ガソリン価格(レギュラー)を長期的に振り返ってみると、安いときは90円台もあったし高いときは160円を超えたこともありました。

 

ガソリンのほかに価格変動が大きい商品として、真っ先に思いつくものとして「野菜」があります。

野菜の価格変動が大きいのは、生育や収穫量が「天候」に大きく左右されるからです。

ただ、野菜は高騰しても、買う量を減らすとか葉物を減らしてもやしの量を増やすとか、いくらかの対策を打てます。

 

一方、ガソリンはこうした対策が難しい商品です。

特に通勤で車を使っている家庭では、ガソリン代は固定費であり、野菜のように買う量を控えるとか種類を変えるとか、そういったコントロールができません。

じっと耐えるしかないわけです。

では、なぜガソリンの価格はコロコロ変わるでしょうか?

 

なぜガソリン価格はコロコロ変わるのか

ガソリンの原料は原油です。

原油は地下から産出されるもので、野菜のように天候によって産出量が変わるものではありません。

にもかかわらず、長期的にみると価格の振れ幅が大きく、短期的にも刻々と変わっています。

 

その原因は2つです。

まず1つ目が、原油が政治的・経済的な影響を受けて価格(相場)が決まる商品であるという点です。

たとえば、原油産出国が加盟するOPECという団体は、原油価格が安くなりすぎないように産出量を調整しています。

これはOPEC加盟国の権益を守るための政治的な判断によるものです。

 

本来こうした行為は「カルテル」といって違法なはずですが、なぜか原油に関してはやりたい放題です。

資源がない日本のような国は、それに従うしかありません。

 

世界の経済情勢が上向きの時には、旺盛な需要により原油価格は押し上げられます。

また、中東地域で紛争やテロなどが起きたときには、原油価格は一気に上昇します。
原油の供給が不安定になる恐れがあるからです。

逆に、世界経済の先行きが不安になると、ガソリンをはじめとする石油製品の需要減少が予想され、原油価格は下落する傾向にあります。

コロナショックでは、一瞬ですが原油先物価格がマイナスに転じて話題になりました。

 

2つ目の原因として、日本が原油の99%以上を輸入に頼っていることが挙げられます。

国内で原油をほとんど産出できないので、原油価格がもろに国内の石油製品の価格に反映されるのです。

 

加えて、原油を買う際の決済で主に使われる通貨はドルです。

為替も刻々とレートが変わっているので、原油価格が同じでも相場がドル安に振れればガソリンは安くなるし、相場が円安に振れれば高くなります。

 

見るべき指標は2つ

ガソリン価格ががころころと変わる原因は、

「原油相場と為替相場が刻々と変動しているから」

ということが分かりました。

 

ということは、ガソリンが値上がり傾向にあるのか、値下がり傾向にあるのかというのは、原油相場と為替相場を見ればある程度分かるということです。

具体的には、

①WTI原油先物
②為替(ドル円)

の2つの指標をチェックすることです。

 

私が普段チェックしているのはチャートパークというサイトです。

ここでWTI原油先物と為替(ドル円)の「日足チャート」を見ることで、ここ数週間の相場の傾向が分かるはずです。

 

リーマンショックやコロナショックのような株価の暴落があった時には、原油と為替の相場も短期間に大きく動きます。

こういう時には、ガソリン価格も短期間に大きく変動します。

 

値上げは早く、値下げは遅い

では次に、原油と為替の相場の変動が実際にガソリン価格に反映されるまでの期間について見ていきましょう。

値上げ傾向のときと、値下げ傾向のときで差があります。

 

まず値上げですが、原油価格が上がったり為替が円安に振れるとガソリンは割とすぐに値上げになる傾向にあります。

一方、原油価格が下がったり、為替が円安に振れても価格はすぐには下がらず、ジワジワゆっくりと下がっていく傾向があります。

スタンドの「可能な限り利益を取りたい」という思惑が透けて見えます。
というかバレバレで、よく批判されるところです。

 

ガソリンスタンドは周辺のライバル店の価格を毎日調査しています。

基本的にライバルが価格を上げれば自分も上げ、ライバルが価格を下げれば自分も下げます。

ただ、今はどこのスタンドも経営が厳しいので、価格競争が激しい地域を除いて値上げは素早く、値下げはゆっくりというのが一般的です。

 

これらを頭に入れておけば、ガソリン価格の値上げ・値下げを予想でき、
「いつ給油するか」「満タンにすべきか、小分けにして入れるべきか」といった判断がしやすくなります。

 

もっと具体的に値上げ・値下げのタイミングを知る方法

ガソリン価格の値上げ・値下げのタイミングを知る方法は上記の通りです。

しかし、あくまでも一般論であり、地域によって差があることは否めません。

そこで、もっと具体的に、いつもあなたが給油しているスタンドが値上げするのか値下げするのか、そのタイミングを知る方法をご紹介します。

 

それは、あなたが普段利用しているスタンドも含め、複数の近隣のスタンドの

・メルマガ
・LINE友達
・アプリ

などに登録することです。

すると、登録したスタンドから値上げ・値下げの事前情報が配信される場合があります。

 

たとえば、

「来週月曜日から燃料油の大幅値上げが予想されます。 早めの満タン給油をおすすめします」

といった具合です。

上記の文言は、私が実際にメルマガ登録しているスタンドから配信された文章そのものです。

 

ただ、すべてのスタンドが値上げ・値下げの情報を配信しているわけではありません。

そこで、できるだけ多くのスタンドを登録してしばらく様子を見て、情報を配信しないスタンドの登録を解除するなど、事後に情報源を取捨選択するといいでしょう。

 

近隣のスタンドが値上げ/値下げするということは、あなたが通うスタンドもそれに追従する可能性が高いということです。

値上げするならその前に満タンに、値下げするなら我慢するか最小限に留める。

チリツモではありますが、これを習慣づけることで賢くお得に給油できると思います。

 

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